石好き次郎– Author –
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都道府県の石
加藤清正の石垣と、熊本の二度の地震——熊本城と武者返し、石垣が語る戦国の知恵
9万年前、阿蘇の噴火の火砕流は山口県まで届いた。その火砕流が固まった溶結凝灰岩は、熊本城の石垣になり、阿蘇ピンク石として近畿の大王の石棺にもなった。熊本の石が語る、噴火と城と古墳の話。 -
都道府県の石
1914年の溶岩が道になった——桜島と屋久島、鹿児島の石と火山
鹿児島の石は、桜島から読む。1914年の大噴火で流れた溶岩は島と大隅半島をつなぎ、いまは道路の下にある。安山岩とデイサイトの火山、姶良カルデラ、年代の目印になる火山灰、屋久島の花崗岩まで、新しい石と古い石が一つの県に並ぶ。 -
都道府県の石
サンゴが島になり、王国の城になった——琉球石灰岩と沖縄の石
琉球石灰岩は、サンゴ礁が隆起して固まった石だ。沖縄本島中南部の大地はほぼ全部、この石の上に乗る。首里城の城壁もグスクの石垣も、この「サンゴの石」で積まれた。生き物が作った石が島になり、王国の城になった。 -
都道府県の石
江戸城の石に400年前の大名のサインが残っている——天下普請と刻印石、東京の地下の秘密
江戸城の石垣には、どの大名が運んだ石かを示す刻印が残る。伊豆の安山岩を船で運ばせた天下普請、家紋や記号の読み分け方、皇居東御苑で刻印を探すコツまで。地下には13万年前の古東京湾の地層も眠る。 -
都道府県の石
西洋の宝石が来た港と、鎌倉幕府を守った石——神奈川の石が語る開国と武家の歴史
1859年の横浜開港で、ダイヤやルビーを最上とする西洋の宝石観が日本に入ってきた。神奈川の石はほかにも顔が多い。今も硫黄ができる大涌谷、丹沢の緑色岩、三浦半島の貝化石、鎌倉幕府を守った切通しの柔らかい岩。 -
都道府県の石
地球46億年の歴史の一時代に「千葉」という名前がついた——チバニアンと房総の石の記録
「チバニアン」——地球の歴史の一時代が、千葉県の地名で名づけられた。2020年1月17日、国際地質科学連合(IUGS)が正式に承認した。77万4千年前から12万9千年前まで。決め手は、市原市・養老川沿いの崖に残る地磁気逆転の記録だった。 -
都道府県の石
2000年前、中国皇帝から金印が届いた——漢委奴国王印と元寇の石の長城、福岡の石が語る歴史
志賀島の金印は、1784年に田んぼの水路を直していた農民が、箱型に組まれた石の下から見つけた。西暦57年に後漢の光武帝が奴国王に贈った純金の印だ。2000年錆びなかった理由、実物の展示先、元寇の防塁まで。 -
都道府県の石
朝鮮人陶工が見つけた石がヨーロッパの磁器を変えた——李参平と有田焼、佐賀の陶石の奇跡
有田焼の白さは、土ではなく石から来る。1616年、朝鮮人陶工の李参平が泉山で陶石を見つけ、日本の磁器が始まった。伊万里の名でヨーロッパへ渡りマイセンにも影響した陶石の正体と、400年掘られた泉山磁石場の今。 -
都道府県の石
鎖国中も、石は出島を通っていた——銀と銅が出てガラスが入った長崎の石の物語
長崎・出島の貿易は、石の出入りでもあった。石見の銀、佐渡の金、別子の銅が出て、石英の砂から作るガラスが入った。天草陶石の伊万里焼、珊瑚や瑪瑙、軍艦島の石炭まで。出島には、まだ行けていない。 -
都道府県の石
5世紀の関東に大和政権の金文字が届いていた——稲荷山古墳の金象嵌鉄剣と埼玉の石
稲荷山古墳の鉄剣には、金象嵌で115文字が刻まれる。1978年、錆の下から見つかったのは「ワカタケル大王」と辛亥年(471年)の銘。錆びる鉄が錆びない金を守った仕組みと、実物を見られる博物館まで。
