都道府県の石– category –
47都道府県・日本全国の石を巡る旅
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都道府県の石
武田信玄の軍資金は甲州の山から出ていた——水晶と金山、山梨が宝石の首都になるまで
400年前、甲州の山師が水晶の原石を発見し、職人が磨いた——それが甲府が日本の宝石加工の首都になるまでの400年の歴史だ。 山梨県・金峰山(きんぷさん)周辺で水晶が発見されたのは約1000年前とされる。当初は原石のまま置物として珍重されていたが、天保... -
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3億5000万年前の熱帯の海が山口に残っている——秋吉台の石灰岩と維新志士が踏んだ石畳
3億5千万年前、赤道付近の熱帯の海にあったサンゴ礁が——今、山口県の山の上にある。 秋吉台(あきよしだい)はなぜ山の上にカルスト台地があるのか。その答えは「プレート運動」だ。3億5千万年前、赤道付近のパンサラッサ(古太平洋)の海底火山の頂上にサ... -
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石垣で徳川軍を2度退けた城がある——真田氏と上田城、長野の石が動かした歴史
「フォッサマグナ」——ラテン語で「大きな溝」。日本列島を東北日本と西南日本に二分する深さ6,000m以上の地溝帯が、長野県を縦断している。 明治時代に来日したドイツの地質学者ハインリヒ・エドムント・ナウマン博士が発見・命名したこの大構造は、日本の... -
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平家の落人が変成岩の断崖に隠れた——祖谷渓と阿波の青石、石が守った敗者の歴史
徳島には「二つの青」がある——藍(あい)と、青石(あおいし)だ。 「阿波青石(あわあおいし)」——学術名・緑泥片岩(りょくでいへんがん)・または緑色片岩。徳島城のある城山・眉山・吉野川中流域まで全県に産出し、「山全体が青石でできている」と言わ... -
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伊豆半島はフィリピン海から来た——100万年かけて本州に衝突した「よそ者の石」の話
伊豆半島は、もともと静岡にあったのではない。 約2000万年前、現在の伊豆半島の場所には何もなかった——伊豆は「現在の硫黄島付近の緯度」にある海底火山群だった。フィリピン海プレートの上で活動する海底火山が少しずつ成長し、プレートとともに年間4〜5... -
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大阪城の石が香川の島に400年放置されている——残念石と庵治石、讃岐が誇る世界最高峰の花崗岩
「花崗岩のダイヤ」——世界の石材業界が庵治石(あじいし)に贈った称号だ。 香川県高松市東部・庵治町と牟礼町にまたがる八栗五剣山の麓でのみ産出される庵治石は、日本三大花崗岩のひとつで、世界で最も高品質な墓石材とされる。採掘した岩盤から製品とし... -
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「瀬戸物」の原料は石だった——愛知の陶石と名古屋城の石垣、石が作った文化と権力
陶器と宝石は遠く見えるが、原料は同じ石だ。長石・珪石・カオリン——三つの石が混ざって高温で焼かれると白い磁器になる。陶器の原料は粘土(土)だが、磁器の原料は「陶石(石)」——磁器は「石を焼いた器」なのだ。 「せともの」——日本人が日常的に使うこ... -
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住友財閥の原点は愛媛の山の中にある——別子銅山283年と松山城の石垣、石が生んだ近代日本
皇居前広場の楠木正成像は、別子銅山(愛媛県新居浜市)の銅でできている。 1691年(元禄4年)から1973年まで283年間——一貫して住友家が経営し続けた別子銅山は、総産銅量65万トン・坑道総延長700km・最深部は海面下1,000mに達した日本有数の大銅山だ。そ... -
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松尾芭蕉が詠んだ川の底に金が眠る——最上川と山形の石、戦国大名が奪い合った鉱山
蔵王の「お釜(おかま)」は、水が青緑色に輝く直径360mの火口湖だ——草津温泉のpH2を超える強酸性(pH1.5以下)で、この世のものとは思えない色を持つ。この色の正体は硫酸イオン・鉄イオン・硫黄のコロイド粒子が光を散乱させる現象で、「石(火山岩・硫... -
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信長が「天下布武」を刻んだ城の石垣——岐阜城と飛騨の変成岩、石が語る戦国の野望
岐阜県北部の地下には、日本列島で最も古い岩石が眠っている。 「飛騨変成岩(飛騨片麻岩)」——岐阜県北部・飛騨地方から富山県南部にかけて広がる変成岩類は、3億〜4億5千万年前(古生代)に形成されたとされる。さらに岐阜県七宗町(ひちそうちょう)の...
