都道府県の石– category –
47都道府県・日本全国の石を巡る旅
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都道府県の石
世界唯一の翡翠海岸と、徳川幕府を支えた金山がある——新潟が持つ二つの奇跡
糸魚川の翡翠(ヒスイ)は、5,500年前から縄文人が使い続けた日本の国石だ——そして1938年まで、地元の人でさえそれが何の石か知らなかった。 1938年(昭和13年)、新潟県糸魚川市の川や海岸に転がる美しい石が翡翠であると同定された。縄文時代から全国に... -
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砂丘の砂はガーネットを含んでいる——鳥取砂丘の正体と、世界2カ所しかない放射能の石
鳥取砂丘の砂は、もともと中国山地の花崗岩だった。 中国山地の花崗岩が雨風で風化して「まさ土(真砂土)」になり、千代川(せんだいがわ)に流されて日本海へ出た。波に岸へ打ち上げられ、北西の季節風に乗って内陸へ吹き飛ばされた——この繰り返しが10万... -
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富山の薬売りはミネラルを売っていた——売薬と鉱物薬、前田藩が育てた石の文化
「越中富山の薬売り」——全国の家庭に薬箱を置いて歩いた富山の行商人。その薬の原料の一部は「石(鉱物)」だった。 朱砂(しゅさ)——硫化水銀(HgS)の鉱物で、古来から鎮静・解毒の薬として使われた赤い石。雄黄(ゆうおう)——二硫化ヒ素の鉱物で、解毒... -
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16世紀、島根の銀が中国の税制を支えた——石見銀山と世界経済、日本の石が変えた歴史
17世紀初頭、石見銀山から産出される銀が世界の総生産量の約3分の1を占めていた。 島根県大田市・石見銀山(いわみぎんざん)——16〜17世紀に稼働した鉱山で、最盛期の年間産銀量は約1万貫(約38トン)。南米ペルーのポトシ銀山と並んで、世界の銀経済を動... -
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世界の金箔99%は金沢で作られている——加賀百万石が生んだ、石を叩き続ける職人の技
「金沢」という地名は、砂金の伝説から生まれた——兼六園のそばの湧水地「金城霊沢(きんじょうれいたく)」で、芋掘藤五郎が芋を洗ったところ砂金が出たという伝説から「金洗いの沢」となり、「金沢」という地名になった。 「砂金の伝説の土地」が、日本の... -
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大坂城の石垣と同じ石が岡山の島にある——北木島と備前、石が繋ぐ岡山と歴史の記録
備前焼は「石を使わない焼き物」だ——だからこそ、最も「土(石)」の性質を語る焼き物になった。 釉薬なし・絵付けなし。備前焼に色と模様を与えるのは、土に含まれる「鉄分」と「炎」だけだ。1200〜1300℃の窯の中で、土中の鉄(Fe)が酸化・還元の状態に... -
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1億2000万年前の恐竜の骨が今も掘り出される——福井・勝山と東尋坊の六角形の謎
「日本では恐竜化石は出ない」——長い間そう信じられていた。 1982年、福井県勝山市北谷町の崖でワニの全身骨格化石が発見された。これをきっかけに1989年から本格的な恐竜化石発掘調査が始まり、以来、日本の恐竜化石の約8割が福井県から産出している。日... -
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原爆の熱が石に人間の影を焼き付けた——広島の影石と宮島の花崗岩、石が記録した1945年
広島の石は、歴史の証人だ。 1945年8月6日午前8時15分、広島銀行(現・広島平和記念資料館前)の石段に、一人の人物が腰を下ろして開館を待っていた。その人は爆心地から約260mの距離で熱線を受け、即死した——そして石段に「人影(ひとかげ)」を残した。... -
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武田信玄の軍資金は甲州の山から出ていた——水晶と金山、山梨が宝石の首都になるまで
400年前、甲州の山師が水晶の原石を発見し、職人が磨いた——それが甲府が日本の宝石加工の首都になるまでの400年の歴史だ。 山梨県・金峰山(きんぷさん)周辺で水晶が発見されたのは約1000年前とされる。当初は原石のまま置物として珍重されていたが、天保... -
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3億5000万年前の熱帯の海が山口に残っている——秋吉台の石灰岩と維新志士が踏んだ石畳
3億5千万年前、赤道付近の熱帯の海にあったサンゴ礁が——今、山口県の山の上にある。 秋吉台(あきよしだい)はなぜ山の上にカルスト台地があるのか。その答えは「プレート運動」だ。3億5千万年前、赤道付近のパンサラッサ(古太平洋)の海底火山の頂上にサ...
