都道府県の石– category –
47都道府県・日本全国の石を巡る旅
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都道府県の石
加藤清正の石垣技術は2016年の地震でも証明された——熊本城と武者返し、石垣が語る戦国の知恵
9万年前、熊本で起きた噴火の火砕流が山口県まで到達し、火山灰が北海道東部で10cm以上積もった——現代で起きれば日本の半分が壊滅するレベルの超巨大噴火だ。 熊本県・阿蘇山のカルデラは東西17km・南北25km——世界最大級の陥没カルデラだ。約27万年前〜9万... -
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大分の石は温泉が作った——別府の温泉沈殿物・九重山の硫黄・姫島の黒曜石
源泉数約5,086カ所・湧出量291,000リットル/分——どちらも日本一。そして「地獄」。 別府の「地獄めぐり」——コバルトブルーの海地獄、真っ赤な血の池地獄、白く濁る白池地獄。これほど色の異なる温泉が一か所に集まるのは、温泉の成分(溶け込んだ鉱物)が... -
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天照大御神が隠れた岩は玄武岩だった——高千穂峡と飫肥城、神話と石が重なる宮崎の記録
天岩戸神社——日本神話の舞台が宮崎の岩盤の上に立っている。神話の「岩」は実際に存在する。 宮崎県高千穂町・天岩戸神社。古事記・日本書紀に記された「天照大御神が身を隠した天岩戸(あまのいわと)」は、岩戸川の崖に実在する洞窟だ。神職の案内で1日1... -
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島津斉彬が石炭と鉄で日本の産業革命を準備した——集成館と桜島、鹿児島の石が変えた近代史
桜島の火山灰——噴火するたびに細かい火山岩の粉が市街地に降り積もる。鹿児島は「今も続く火山の上で暮らす」街だ。 1914年(大正3年)1月12日、桜島が大噴火した。溶岩が流れ続け——それまで海に浮かぶ島だった桜島が、大隅半島と陸続きになった。新しい陸... -
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サンゴが島になり、王国になり、宝石外交になった——琉球石灰岩と螺鈿、沖縄の石が繋いだ東アジア
琉球石灰岩(りゅうきゅうせっかいがん)——沖縄の島々を作っている岩石は、サンゴ礁が隆起してできた石だ。 沖縄県の土地の約30%を占める琉球石灰岩は、更新世(約170万〜1万年前)に浅い海に広がったサンゴ礁が、地殻変動で陸上に押し上げられて石灰岩に... -
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美しい孔雀石と日本初の公害は同じ山から来た——足尾銅山と栃木の石の光と影
渡良瀬川はかつて「薬水」と呼ばれるほどの清流だった。 栃木県日光市足尾地区の足尾銅山——1610年(慶長15年)から本格採掘が始まり、明治時代には日本の産銅量の40%を産出した日本最大級の銅山だ。しかし足尾銅山の黄銅鉱(おうどうこう・CuFeS₂)の採掘... -
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東京駅を作った石は茨城から来た——稲田石と稲田、日本の近代建築を支えた花崗岩の産地
東京駅の白い外壁、日本橋の欄干、国会議事堂の石畳、最高裁判所の外装——全部、茨城県笠間市から来た石だ。 「稲田石(いなだいし)」——茨城県笠間市稲田地区産出の花崗岩で、別名「白い貴婦人」。日本で最も純白に近い御影石として知られ、明治維新後の日... -
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琵琶湖が400万年守った石——信長の転用石から近江商人の流通まで、滋賀の石の物語
日本最大の湖・琵琶湖は約400万年前に誕生した——日本で最も古い湖の一つだ。湖底には300mの厚さの堆積物が積み重なり、その地層は「地球の日記帳」として研究者に読み解かれ続けている。 一般的な湖の寿命は1万年以内——土砂が堆積して埋まってしまうからだ... -
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朝鮮人陶工が見つけた石がヨーロッパの磁器を変えた——李参平と有田焼、佐賀の陶石の奇跡
1616年(元和2年)、朝鮮人陶工・李参平が有田泉山で磁器の原料「陶石(とうせき)」を発見した。 それまでの日本には磁器がなかった。瀬戸・常滑・備前・丹波——どれも「陶器」だ。中国・景徳鎮が生む白く薄い磁器に日本の職人は及ばなかった。その差は「... -
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草津温泉の色は全部鉱物が決めている——群馬の石と火山、地球が今も石を作り続ける場所
草津温泉のお湯はpH2——レモン汁(pH2〜3)とほぼ同じ酸性だ。 群馬県草津町・草津温泉は「日本三名泉」「日本三大薬湯」に数えられる日本随一の温泉地で、自然湧出量は毎分32,300L以上と日本最大を誇る。その酸性の強さは「1円玉が約1週間で溶ける・鉄釘が...
