東京の川原で宝探し。多摩川・奥多摩で見つかる石

東京で石拾いができる多摩川の河原と採集した鉱物
石好き次郎
東京で石が拾えると言うと、たいてい驚かれる。多摩川の河原に行けば、水晶片もチャートも転がる。拾われないのは、誰も下を見ないからだ。

東京で石拾いができる場所は、ある。電車で1〜2時間の多摩川の上流——青梅の二俣尾、御岳渓谷、奥多摩——と、高尾の沢、秋川渓谷だ。ビルと舗装ばかりの都にも、古い石が転がる河原はちゃんと残る。いちばん近い青梅の河原なら、東京駅から1時間あまりで水際に立てる。

電車で行ける近い河原から、バスを乗り継ぐ奥の沢まで、難しさの順に並べた。子ども連れで行ける所と、雨の日に逃げ込める屋内施設も入れてある。週末の朝、今日はどこへ行くかで迷ったら開く。そのくらいの使い方でいい。

目次

都会の足元にも、石のロマンはある

東京の名前をもらった化石がある。トウキョウホタテ。北区の王子から明治の末に名前が付いた、絶滅したホタテのなかまだ。いま住宅が並ぶあたりの地下が、昔は海だった証拠になる。ついでに言うと、東京都の「県の石」の岩石は小笠原・父島の無人岩(むにんがん)だ。都庁から遠すぎて、週末の石拾いには向かない。

私が好きなのは、その落差だ。ついさっきまで駅の人混みにいた人間が、河原にしゃがんで何億年前の石を裏返す。はたから見れば、何か落とした中年だ。日常のすぐ隣に、これだけ古いものが転がる。

遠くの産地まで行かなくていい。ロマンは、各駅停車でも拾いに行ける。

東京で石拾いができる場所一覧

東京都内と近郊のおもな場所を、難しさとアクセスで一枚にした。どこも基本は無料で、電車だけで行ける所が多い。交通費のほかに、財布の出番はほとんどない。

スポット名採れる石難易度子ども向け最寄り駅
多摩川(青梅・奥多摩)石英・水晶片・チャート・変成岩初級〜中級○ 青梅は河原が広いJR青梅線 二俣尾・石神前・奥多摩
御岳渓谷片岩・変成岩・緑色岩・石英初級○ 遊歩道4kmJR青梅線 御嶽
高尾山周辺千枚岩(縞の石)・砂岩・チャート初級○ ケーブルカーあり京王線 高尾山口
小仏川沿い縞の石・砂岩・チャート初級△ バスで奥へ高尾駅から京王バス(小仏)
秋川渓谷(あきる野市)変成岩・石英・砂岩・チャート初級○ 川遊び向きJR五日市線 武蔵五日市からバス
多摩六都科学館(屋内)鉱物標本観覧・ワークショップ不要◎ 屋内・雨の日西武新宿線 花小金井
国立科学博物館(屋内)鉱物標本観覧不要◎ 屋内・雨の日JR上野

◎=雨の日も家族で行ける、○=子どもも行ける、△=慣れてから。行き方は、各スポットの章の最後に一行で書いた。

東京で採れる石の種類と特徴——見分け方を覚えると採集が変わる

東京近郊で拾う石は、ほぼ4種類に絞れる。見分け方を覚えると、拾う手が変わる。「なんとなくきれいな石」から「あれを探す」へ。同じ2時間でも、しゃがむ回数が変わる。

石英・水晶——最も見つかりやすい白い石

河原で最初に目に入るのは、たぶん白い石だ。石英。砂利の中で白く光り、ガラスのようなつやがある。硬さは7で、ナイフの先でもまず傷がつかない。初めての日に、手ぶらで帰らせてくれない石だ。ありがたみが薄いのも、そのせいだ。

水晶は、その石英が六角柱の形を持てた姿だ。成分は同じで、違うのは形があるかどうかだけ。多摩川で出るのはほとんどが欠片で、先端のそろった一本はたまにしか来ない。欠片でも、割れ口を光に透かせば中は澄む。形が欠けても、中身は水晶だ。そこは譲らない。

チャート——古代の海の証拠

東京の河原でいちばん話が長い石は、たぶんチャートだ。放散虫というプランクトンの殻が、陸から遠い深い海の底に積もって固まった。赤も緑も黒も白もあり、同じ河原で色違いがそろう。多摩川でも高尾でも秋川でも出る。どこにでもあるくせに、生まれはいちばん遠い。

拾ったら、割れ口を見る。なめらかで、刃物のように鋭い。それがチャートだ。赤いのは鉄分、緑は緑泥石の色。色違いを並べると、同じ海の底の出だとは思えない。

変成岩(片岩)——縞と、絹のような鈍いつやの石

正直に書くと、東京で「片岩」と呼ばれがちな石には、本物の結晶片岩ではないものも混じる。高尾山の地層に入るのは、泥が押されて薄くはがれるようになった千枚岩質の頁岩だ。縞があり、面に絹のような鈍いつやが出る。河原で片岩と呼んで困ることは少ない。ただ、名前には正直でいたい。

手に取ったら、縁を見る。薄い板にはがれそうな向きと、びくともしない向きがある。次に、濡らす。縞がくっきり浮く。ここまで分かれば、河原ではもう十分だ。名前を詰めるのは、家に帰ってからでいい。

緑色岩(グリーンストーン)——濡らすと青緑、御岳の当たり

緑色岩のもとは、海の底で噴いた玄武岩だ。それが変質して、青緑から緑灰色になった。秩父の地層では、めずらしい石ではない。ただ河原では灰色の顔で転がるので、知らない人はまず素通りする。御岳で見つけて名前が言えたら、その日は当たりだ。

灰色の重い石を拾ったら、川に浸ける。濡れた瞬間に青緑が浮けば、緑色岩だ。乾いていると灰色や黒にしか見えない。重くて緻密な手ざわりと、濡れた青緑。この二つがそろえば、まず間違いない。御岳の河原で「なんか重いな」と思ったら、迷わず水へ。

石好き次郎
奥多摩の日原鍾乳洞には行ったことがある。あの洞窟をつくった石灰岩は、3億年前の海のサンゴの名残だ。都内の話だ。拾わなくても、見上げるだけで十分に古い。

多摩川(青梅・奥多摩エリア)——東京を代表する、水晶が拾える川

多摩川の上流、青梅や奥多摩まで行けば、水晶片もチャートも見つかる。新宿から電車一本で、3億年前の海の底だった石を踏める。私がいちばん通うのは、秋だ。紅葉の多摩川が、一年でいちばん好きな川の顔だ。

私のホームは多摩川と荒川だ。この二本が同じ尾根から生まれると聞くと、少し笑ってしまう。山梨の笠取山の手前に小さな峰があり、そこに降った雨は、落ちる向きしだいで多摩川にも、荒川にも、富士川にもなる。通い慣れた二本の川が、源流ではほとんど隣同士だ。

多摩川の最初の一滴は、笠取山の南の「水干(みずひ)」からしみ出す。そこから東京湾まで138キロ。河原の一個一個が、上流のどこかの欠片だ。

青梅市付近——石英・チャート・変成岩が豊富な河原

二俣尾の河原に降りると、石の色がまず三つに分かれて見える。白いのは石英。黒っぽくて角の立ったのはチャート。くすんだ緑は変成岩だ。石神前のほうへ歩くと、同じ三色でも大きさと丸さが少しずつ変わる。上流から転がってきた距離が、角の残り方に出る。河原は広いので、拾い分けながらいくらでも歩ける。

水際まで来たら、石を一個ずつ裏返す。乾いた面が白く粉をふいていても、濡れた側は色が深い。割れ口がガラスのように滑らかなら、チャートだ。拾ったら川で洗って、種類を当てる。当たっても外れても、次の一個を裏返す手は止まらない。気づけば2〜3時間たつ。

多摩川は、雨のあとに別の川になる。奥多摩は山の雨がそのまま集まる地形で、都心が晴れていても、上流の放流で水が増えることがある。水位が落ち着くまで待てばいい。石は流されても、また次のが来る。

この記事は東京全体の入口だ。多摩川だけを上流から河口まで追ったのは、多摩川の鉱物図鑑のほう。是政橋・立川・二子玉川と、電車で降りられる河原を一つずつ見ていく。書き出したら止まらず、つい長くなった。

行き方:JR青梅線の二俣尾駅か石神前駅から歩いて10分ほど。東京駅から1時間あまり。

奥多摩町——水晶片と石灰岩、いちばん山に近い河原

奥多摩まで上ると、山がぐっと近い。拾うなら、奥多摩湖(小河内ダム)より下流の河原だ。石は大きくなり、角が立ってくる。探すのは、透明度の高い石英片と、白く濁った水晶の欠片。先のそろった結晶は、まず出ない。青梅で丸くなっていた石の、削られる前の顔がここにある。

奥多摩では、支流の日原川も外せない。石灰岩の山を流れるので、ほかの支流とは顔ぶれが違う。白っぽい石灰岩や、割れ口が平らな面でそろう方解石の欠片が混じる。秋川渓谷より山深く、来る人も少ない。誰の手も通っていない石が、まだ転がる。行き方:奥多摩の河原はJR奥多摩駅から歩ける。日原へはバスに乗る。東京駅から電車で2時間あまり。

御岳渓谷(青梅市御岳)——多摩川の中でも特に石が多い渓谷

御岳渓谷の水は、日本名水百選に入る。夏はラフティングやカヌーでにぎわう。若いころ、私も安いゴムボートで多摩川を浮いたことがある。川下りは今も好きだ。いまは少し外れた河原に降りて、石を探す側に回る。水遊びと石拾いが、一日で両方できる。

片岩、変成岩、石英、緑色岩が、ひとつの河原に転がる。澤乃井園のあたりから神路橋までは流れがゆるく、水際まで降りやすい。

見上げる御岳山の滝や奥の院の岩場は、硬いチャートが削られずに残った形だ。山のまわりは砂岩や泥岩が多く、その中にチャートが点々と入る。川はそれをまとめて下へ運ぶ。10歩ごとに石の顔ぶれが入れ替わる、と言っても大げさではない。種類の多さで選ぶなら、多摩川ではここを推す。

遊歩道は約4キロ、往復で2〜3時間。澤乃井酒造の近くは観光客でにぎわう。神路橋を過ぎると、人の声が減る。石を探すなら、そっちだ。上流へ行くほど石の種類が増え、河原に降りられる場所も数カ所ある。昼は平たい石に腰かけて、水の音を聞きながら食べる。酒蔵には、帰りに寄ればいい。

御岳山ハイキングとの組み合わせ

御岳渓谷の上には御岳山(929m)があり、ケーブルカーで登れる。山頂の武蔵御嶽神社は奇岩・巨石信仰の聖地で、山じゅうに岩と石の伝説が残る。河原で拾って、山に登って、帰りに温泉で締める。石好きの休日としては、欲張りすぎなくらいだ。行き方:JR青梅線の御嶽駅から、河原まではすぐ。東京駅から1時間半〜2時間。

高尾山周辺(八王子市)——新宿から電車50分、縞の石(千枚岩)とチャートの露頭

高尾山口駅を出ると、人の流れはほぼ全員が山頂へ向かう。こちらは、登山道の脇の岩を見る。チャートの露頭だ。採るのではなく、見るもの。頂上しか見ない人には、ただの岩壁に映る。石を知っていれば、同じ壁が古い海の底の断面になる。

年に300万人近くが登る山で、足元の岩を見る人はほとんどいない。ミシュランの三つ星までもらった山なのに、岩のほうは誰にも褒められない。私は、そこが好きだ。ハイキングのついでに沢へ降りれば、石も探せる。入門には、これ以上ない手軽さだ。

高尾山の地層は、白亜紀の終わりごろに海の底へたまった砂と泥だ。ケーブルカーで登る山の中身は、海の底の寄せ集めになる。沢で拾う縞の石も砂岩も、そこから落ちてきた欠片だ。

高尾山口周辺の沢沿い——縞の石を探す沢

沢には、縞の入った片岩のような石と、砂岩の欠片が転がる。登山道の脇の岩は見るだけにして、拾うのは沢のほう。日影沢は石の顔ぶれが多い沢として知られ、登山客が少ないぶん落ち着いて探せる。縞と、面の鈍い光を探す。見つけたら濡らす。縞がくっきりする。

小仏川沿い——縞の石・砂岩・チャート

小仏のバス停で降りる。高尾山の人混みから逃げたい日は、この川だ。縞の石・砂岩・チャートが混じる。山頂の行列を横目に、こちらは石と二人きり。行き方は、高尾駅から京王バスで小仏停留所へ。

子供連れで行く場合のポイント

子ども連れなら、高尾山がいちばん向く。ケーブルカーとリフトがあり、体力に自信のない子でも山頂まで行ける。石を拾うのは山頂ではなく、麓の沢沿いだ。滑りにくい靴・軍手・小さなバケツを持っていく。持ち帰りは「これだ」という1〜2個に絞る。迷うのは、たいてい大人のほうだ。行き方:京王線の高尾山口駅から歩ける。新宿から電車で約50分。

秋川渓谷(あきる野市)——キャンプと組み合わせられる採集地

秋川渓谷の河原は、広い。多摩川水系の支流で、家族連れでも落ち着いて過ごせる。石を探して、川で遊んで、そのまま一泊する。キャンプと石拾いが一度にできる、都心から一番近い石のある週末だ。

知名度は多摩川に負けるが、石を探すには悪くない。川が浅く、底の石が岸から見える。変成岩・石英・砂岩・チャートと、顔ぶれは多摩川に近い。

降りる場所は、十里木・大沢・戸倉の各河原がいい。どこも川沿いの道から近く、水際まですぐ出られる。色の違うチャートが多いので、灰色ばかりの河原より、しゃがむ回数が自然に増える。

川底の石の色が、岸からそのまま見える。秋川のいいところは、この水の澄み方だ。拾う前に、目で選べる。赤いのが見えたら、手を伸ばす。洗って確かめて、違えば戻す。その往復が、ここでは速い。

キャンプしながら拾うなら、夜明け直後がいちばんいい。人がいない。水量が落ち着く。朝の光で石の色が立つ。キャンプ場に泊まれば、日の出と同時に河原へ出られる。眠気は、石の色を見れば飛ぶ。夏なら川遊びも同時にできる。行き方:JR五日市線の武蔵五日市駅からバスで15〜20分、または車。

石好き次郎
奥多摩で足元の岩を見ていた。登山客が20人、横を通り過ぎていく。誰も岩を見ていない。私だけが立ち止まって、写真を撮っていた。

東京都内の石拾い体験施設——雨の日・初心者におすすめ

雨の日や、拾いに行く前の予習には、都内の科学館と博物館を使う。本物の標本を見ておくと、河原で石を見分ける目が早く育つ。国立科学博物館で標本を見て、次の週末に多摩川で拾う。答え合わせの順番としては、これがいちばん効く。

多摩六都科学館(西東京市)——隕石に触れる科学館

多摩六都科学館は、星のほうで有名な館だ。直径27.5メートルのドームのプラネタリウムは、ギネスの認定まで受けた。石好きが用があるのは「地球の部屋」のほうで、隕石と地球の岩石を並べた展示がある。拾った石の予習に使える。行き方:西武新宿線の花小金井駅から歩いて20分ほど。展示室は大人520円・小人210円。

国立科学博物館(上野)——国内有数の鉱物標本コレクション

上野の国立科学博物館では、日本館3階の「日本列島の素顔」に日本の地質と鉱物が並ぶ。日本に落ちた隕石も同じ階にある。河原で首をかしげた石の正体が、ガラスの向こうに澄ました顔で並ぶ。行き方:JR上野駅から歩いて5分。常設展は一般・大学生630円、高校生以下は無料。

ミネラルショーと、もう無い博物館——予習の続き

石に火がついた子の次の一歩なら、ミネラルショーがいい。池袋や新宿では、年に何度か鉱物の即売会が開かれる。並んだ標本の札に書かれた産地を読むだけで、河原で拾った石の親戚がどこにいるか見当がつく。買わずに眺めて歩くだけでも、目はちゃんと育つ。初めての日の回り方は、初めてのミネラルショーの歩き方を先に読んでおくと、会場で舞い上がらずにすむ。

なお、かつて八王子にあった「東京都高尾自然科学博物館」は2004年に閉館した。跡地のTAKAO 599 MUSEUMは高尾山の動植物が主役の施設で、石を見に行く館ではない。古いガイドに名前が残っていても、そこに標本はもうない。

東京近郊へ足を延ばす——日帰りで行ける隣県スポット

都内で物足りなくなったら、隣の県へ出る。神奈川なら相模川、埼玉なら長瀞。山梨まで行けば、山宮河川公園や昇仙峡のまわりで水晶が本格的に狙える。どこも東京から日帰りで、石の種類は都内より多い。欲が出てくるのは、たいていこのころだ。

東京で石拾いをする前に——決まり・水・道具

決まりの話は、ここで全部にする。河原で趣味の石を少し拾うのは、ふつうの川遊びの範囲で、許可はいらない。売るために掘る、大量に持ち出す、重機を入れる。そこまで行くと河川法の許可の話になる。気をつけるのは公園の中だ。高尾山は明治の森高尾国定公園、御岳渓谷や奥多摩湖のあたりは秩父多摩甲斐国立公園に入る。採るなと看板が言う場所では、見るだけにする。

季節と水量の確認

出る前に見るのは、前日の天気と当日の水位だ。東京都建設局の河川情報で、多摩川の水位は家にいながら分かる。山あいの川は、夏でも急に水が増える。晴れが何日か続いたあとの河原が、いちばん石を見せてくれる。

必要な道具と服装

道具は多くなくていい。軍手、袋、濡れてもいい靴、着替え。サンダルだけはやめておく。濡れた石の上で、あれほど頼りない履き物はない。ルーペは10倍くらいの小さいのを一つ、首から下げておけば足りる。山あいの川は日が陰ると急に冷えるので、長袖の上着は夏でも一枚。何を履くかは、足元の選び方を見ればすぐ決まる。

東京での石拾いに関するよくある質問

Q. 拾った石にお金の価値はある?
ほとんどない。多摩川の片岩や変成岩に、値段はまずつかない。値段と価値は別物で、石の商売をしてきて、そこだけは迷わず言える。気になる一個があれば、拾った石の値段の調べ方で、自分で確かめられる。

Q. 最初の一か所はどこがいい?
御岳渓谷。石の種類が多い、河原に降りやすい、御嶽駅から歩ける。この三つがそろうのは、多摩川でここがいちばんだ。初めての日にも、通い慣れてからも使える。

川原で拾った石が何なのか気になったら、川原で拾える石の種類一覧で色や模様から見分けられる。

石好き次郎から

東京に、石を拾う場所はあるのか。最初に書いたとおり、ある。多摩川には石英とチャートが、御岳には緑色岩が、高尾の沢には縞の石が転がる。20年拾ってきて言えるのは、地図で眺めるより河原に立つほうがずっと面白い、ということくらいだ。気になった石を1つ拾い、帰って名前を調べる。調べても分からない石のほうが、たいてい長く手元に残る。

採集地としての東京は、山梨や栃木に負ける。水晶を本気で探すなら山宮河川公園(山梨)が正解だ。ただ、近くて、気楽で、電車で行ける。この三つで勝負すれば、多摩川と高尾山に代わりはない。最初の一歩なら、東京で足りる。

関東まで広げるなら、関東の12か所がある。栃木・茨城・神奈川・埼玉・千葉・群馬の採集地を並べてある。ただ、その前に一度、東京の河原へ。ビルの街の足元にも、石はちゃんと落ちている。

石好き次郎
東京の石は、地味だ。翡翠も大きな水晶も出ない。それでも月に1、2回は、気づけば多摩川の河原にしゃがむ。ホームの川に、派手さはいらない。

公式確認先

料金や行き方、山の決まりは、次の公式ページで確かめた。

最終公式確認:2026年7月23日

石好き次郎のおすすめ
石好き次郎のおすすめ
電車で行ける川は、東京の外にもある。埼玉の荒川だ。寄居のかわせみ河原では、長瀞の岩畳と同じ仲間の結晶片岩を、自分の手で拾える。高尾の縞の石が気に入ったら、次はここだ。

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この記事を書いた人

石好き次郎
石を拾って20年、仕入れて売る仕事もしてきた。実際に見て、触って、確かめたことだけを書く。

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