神奈川で石を拾うなら、まず相模川だ。電車で行けて、東京の川ではまず見ない青緑の石が出る。二千年前、この緑は首飾りだった。同じ緑が、今は相模川の河原に値札もなく転がる。拾うのに要るのは、厚木までなら新宿から小田急で約50分の電車賃だけだ。

探すのは、濡らすと青緑が立つセラドン石。回るのは相模川、酒匂川、中津川、箱根の早川だ。神奈川は、関東でいちばん地質がややこしい県の一つでもある。丹沢の変成岩、箱根の火山岩、相模川の堆積岩。数十キロの間に、生まれの違う石が並ぶ。石好きにとっては、ありがたい散らかり方だ。アクセスも料金も、この先に書いた。書いていないことは、たぶん河原に落ちている。
週末の川に、地球のかけらが落ちている
神奈川の川が好きな理由は単純で、都会からこんなに近いのに、足元に地球のかけらが転がるからだ。相模川のセラドン石も、酒匂川の丹沢の岩も、山が生んで川が運んできた。こちらは電車賃を払って、しゃがむだけでいい。
電車で行って、河原で気になる石を一つ拾う。それだけで、平日のことを少し忘れられる。宝探しのつもりで出かけて、気づくと頭が空になる。たぶん、そっちが本当の目的だ。
特別な石でなくていい。濡らすと色が変わる石を一つ持ち帰って、机に置く。それで週末の元は取れる。安上がりな趣味だと、自分でも思う。
神奈川で石拾いができる場所一覧
県内のおもな場所を、難易度とアクセス別に一枚にした。相模川の水系は採集地がいくつもあり、1日で何か所か回れる。ただ、一か所目で目が慣れたころに移動するのは、少しもったいない。
| スポット名 | 採れる石 | アクセス | 料金 | 難易度 | 採集可否 | 持ち帰り可否 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 相模川(城山・高田橋) | セラドン石・変成岩・緑色岩 | 車が便利。JR相模線からバスも可 | 無料 | 中級 | 可 | 可 |
| 相模川(厚木エリア・基点:酒井スポーツ広場) | 砂岩・チャート・石英・変成岩 | 小田急本厚木駅・酒井スポーツ広場は無料駐車約100台+トイレあり | 無料 | 初級 | 可 | 可 |
| 酒匂川(中流域・基点:酒匂川スポーツ広場) | 変成岩・チャート・火山岩 | JR国府津駅・駐車場台数は公式記載なし | 無料 | 初級 | 可 | 可 |
| 中津川(愛甲郡) | セラドン石・変成岩・片岩 | 小田急本厚木駅からバス | 無料 | 中級 | 可 | 可 |
| 箱根・早川沿い | 安山岩・溶岩・軽石(富士箱根伊豆国立公園) | 小田急箱根湯本駅 | 無料 | 観察中心 | 環境省は溶岩の採取をしないよう案内 | 非推奨 |
| 生命の星・地球博物館(屋内) | 鉱物標本観覧 | 小田急風祭駅 | 大人520円 | 不要 | 該当なし(観覧のみ) | 不可 |
「採集可否」と「持ち帰り可否」は、別の列にした。拾っていいかと、持って帰っていいかは、別の話だからだ。箱根の欄だけ「非推奨」なのは、国立公園の中だから。理由は、箱根の章で。
神奈川の地質——なぜ種類豊富な石が採れるのか
丹沢の山から、サンゴの化石が出る。南の海の火山島を囲んでいたサンゴ礁が、フィリピン海プレートに乗って北へ運ばれ、山の一部になった。約1500万年前の話だ。山のくせに、生まれは南の海。神奈川の河原が雑多になるのも、無理はない。
箱根は活火山で、火山岩と軽石の山。相模川と酒匂川は、その丹沢と箱根の両方から石を集めて海へ下る。手の中の緑は、南から来た山のかけらだ。そう思うと、同じ石が少し重く感じる。気のせいだが。
目玉はセラドン石。セラドナイトとも呼ぶ。緑から青緑の鉱物で、丹沢の凝灰岩の中に入る。東丹沢ではめずらしくもない石で、相模川の中流でも拾える。地元でありふれた石が、よそから来た者には目当てになる。

相模川(相模原)——セラドン石が採れる神奈川最大の採集地
セラドン石にいちばん出会いやすいのが、この相模川だ。青緑の石は独特で、丹沢の海底火山が生んだ緑を一つ拾えれば、半日の不安ごと報われる。
相模原側の河原では、水際に近づくほど緑の石が混じり始める。もう少し上の城山のあたり(城山ダムの下)では、丹沢から下ってきた変成岩・チャート・緑色岩が一つの河原にそろう。顔ぶれの多さでは、県内でも上のほうだ。高田橋の河原を先に下見するなら、相模川で緑の石を探すが早い。
セラドン石の特徴と見分け方
焼き物に名前を借りた石だ。セラドンは、青磁の色のこと。硬さは2〜3と柔らかく、土っぽいか、細かい鱗のように見える。玄武岩や凝灰岩のすき間を埋めるように入り、まわりの黒から色で浮く。名前に迷ったら、石の名前の調べ方の手順で一つずつ外していく。
黒っぽい石に、緑がにじんでいる。来たか、と思う。まだ信じない。玄武岩質の母岩か。濡らして、緑がはっきりするか。爪で傷がつくほど柔らかく、触ると少しすべすべするか。一つでも外れたら、別の石だ。置いて、次の黒い石へ。その繰り返しだ。地味な作業だが、嫌いではない。
目が慣れてくると、「あ、これかも」が来る。黒い玄武岩に、かすかな緑の筋。水に浸けると、青緑がぱっと立つ。乾いたままだと、まず見逃す。水のない河原では、この石はほとんど透明人間だ。
本流の真ん中は、見なくていい。そっちじゃない、小さな支流が合流するあたりだ。流れがぶつかる所は川底の石が入れ替わりやすく、新しい石が顔を出す。合流点、淀み、急流のすぐ下。見るのはこの三つでいい。
相模川採集の季節ごとの変化
相模川は、季節で河原の顔が変わる。いちばんいいのは夏の晴れが続いた日で、河原が広く出る。秋は台風と重なり、城山ダムの放流で、晴れていても水位が変わる。冬は水が澄むが、手が冷えて長くはいられない。季節で迷ったら、河原の広さで決めればいい。
相模川のアクセスと採集ポイント
城山ダムの下へは、JR橋本駅から神奈中バスで城山方面へ。車なら国道413号だ。河原に降りる前に、三つだけ見る。水際の石が濡れて黒いか、乾いて白いか。白ければ、水はここ数日で引いたばかりだ。次に、岸の草に泥や枯れ枝が引っかかった高さ。水はそこまで来たことがある。最後に、上がる道。降りた道とは別に、もう一本探しておく。
拾うのは、城山ダム直下の河原と、城山ダムの下から高田橋あたりまでの相模川沿いだ。ダムの下は、晴れていても放流で水が増える。石より先に、逃げ道だ。
回り方は「橋本→相模川→津久井湖→城山ダム」が組みやすい。午前は相模川の下のほうから始めて、午後に城山ダム直下の河原へ。半日で2か所回れる。帰りは橋本からJRで東京まで1時間。電車で寝過ごさなければ、の話だ。
拾ったセラドン石は、家で水洗いして自然に乾かすと、色がはっきりする。並べて写真を撮り、日付と場所を書いておく。次に同じ川へ行ったとき、前の石と見比べられる。川ごとの違いは、そうやって少しずつ見えてくる。
相模川(厚木エリア)——初心者向けの広い河原
厚木エリアは、河原が広くて歩きやすい。石の密度は上流ほどではないが、初めての人や子供連れには、まずここが安心だ。広い河原で目を慣らしてから、上流の本場へ向かうといい。
上流から来た砂岩・チャート・石英・変成岩が、広い河原に溜まる。夏は川遊びの家族連れでにぎわう。その横で、石を見てしゃがむ大人になる覚悟だけは要る。
相模川チャートの色の意味
赤いのを拾ったら、隣の緑も探す。相模川のチャートは、赤・緑・黒・白が混ざる。赤は鉄分、緑は緑泥石の色だ。色が違えば、たまった海の底の具合も違う。河原でいちばん地味な石ほど、古い話をため込む。
厚木エリアは本厚木駅のまわりに店が多く、拾ったあとの昼飯に困らない。河原で2〜3時間粘って、駅前で昼を食べて帰る。石に興味のない人に「石って面白いかも」と思わせるなら、ここがいちばん手堅い。アクセス:小田急線・本厚木駅から徒歩15〜20分。料金:無料。
酒匂川(小田原・南足柄エリア)——箱根・丹沢両方の石が集まる川
酒匂川は、箱根と丹沢の両方から石を集めてくる川だ。私がこの川を好きなのは、石だけが理由ではない。すぐ隣が箱根で、石を拾った帰りに温泉に寄れる。冷えた手を湯で温めながら、その日拾った石を眺める時間が、私はわりと好きだ。
変成岩・チャート・砂岩・玄武岩・火山岩。酒匂川の河原では、これが足元で混ざる。名前の知られ方では相模川に負けるが、石の多さでは負けていない。丹沢の緑と箱根の安山岩が隣り合って転がる河原は、そうはない。
酒匂川の河原は、色より先に形で見る。箱根から来た安山岩は灰色で角が残り、割れ口がざらつく。丹沢から長い道のりを転がってきた石は、丸くて肌がなめらかだ。同じ灰色でも、手に取ると重さと冷たさが違う。緑の筋が入った丸い石があれば、丹沢の側から来た石だ。濡らしてみる。青緑が立てば、相模川で探した緑と同じ顔になる。
酒匂川の石は、多摩川や相模川より大きいものが多い。大きな石英、砂岩、変成岩。重さで選ぶ楽しさがある。河原が広く日当たりもいいので、春と秋が向く。富士山が見える場所もある。石から顔を上げる理由が、この川にはある。
採集に向くのは、中流域の南足柄市・大井町あたりの河原だ。川幅がほどよく、降りやすい場所が多い。回り方は「新松田駅→酒匂川中流域→小田原」。拾ったあとは小田原城と海鮮。石の話を聞かされた家族へのお詫びにちょうどいい。初めての神奈川なら、この一日がいちばん外れない。アクセス:小田急線・新松田駅から徒歩圏。料金:無料。
酒匂川の石は大きいので、持ち帰りは重さで選ぶ。電車なら1〜2キロまでが目安だ。気に入った石を1〜3個に絞る。石は数が増えるほど、一個ずつの顔を忘れる。
中津川・小鮎川(愛甲・厚木)——セラドン石の本場
中津川と小鮎川も、セラドン石で知られる川だ。相模川より上のほうの石に出会える。谷の沢で青緑の石を拾ったとき、最初は青カビかと思った。よく見たら、鉱物だった。カビと間違えられた石には、悪いことをした。本場の沢の緑は、相模川で拾うものより濃い。
中津川は相模川の支流で、愛甲郡清川村から厚木へ流れる。この流域こそ、神奈川のセラドン石の本場だ。産地の中心は東丹沢——七沢、煤ヶ谷、そして小鮎川の支流・谷太郎川の流域になる。
七沢のあたりの山は、むかしの海底火山の噴火が積もらせた凝灰岩の山だ。その凝灰岩に、ひときわ濃い緑のセラドン石が入る。それが沢を下り、中津川・小鮎川を経て相模川へ流れ込む。相模川の緑の石の故郷が、この山だ。沢そのものを歩くなら、七沢と谷太郎川の石拾いから。
膜か、粒か。緑の付いた石は、まずそこを見る。少し青みがかった緑なら、それがセラドン石だ。この緑を覚えるまでが、いちばん長い。
清川村は、神奈川でただ一つの村だ。人が減り、沢の水が澄む。ただし丹沢はヤマビルの山でもある。初夏から秋は対策をして行く。雨の後の沢には入らない。ヒルは雨の後が好きらしい。こちらは逆だ。
アクセス:小田急線・本厚木駅からバスで清川村方面。または車で国道412号経由。料金:無料。沢筋は駐車場所が限られるから、路上駐車はしない。
相模川の青緑の石は、二千年前のアクセサリーになっていた
緑の石に目を留めたのは、今の採集者が最初ではない。石器の時代が終わっても、人は河原の緑を選び続けた。緑の石に手が伸びるのは、二千年前も同じだ。
装飾品は「管玉(くだたま)」と呼ばれた。細い緑の石に穴を通した、古代のビーズだ。その玉造工房の跡が、弥生から古墳時代の遺跡として厚木市や海老名市で見つかった。海老名の社家宇治山遺跡から出た管玉は、博物館の企画展でも展示された。
七沢を流れる玉川の名も、この玉造から来たという説がある。相模川の河原で拾う青緑の一粒も、誰かの首飾りになったかもしれない。そう思うと、拾う手が少し丁寧になる。港と鎌倉の石の話まで広げるなら、神奈川の石が語る開国と武家の歴史へ。
箱根周辺——火山岩・溶岩・軽石が採れる温泉地
箱根の溶岩は、城にもなった。真鶴で切り出す本小松石は箱根火山の溶岩で、源頼朝の墓石にも、江戸城の石垣にも使われた。河原で拾う穴だらけの石と、生まれは同じ火山だ。一方は江戸城の石垣になり、一方は私の手の中にある。出世の差は、ずいぶん大きい。
ただし箱根一帯は富士箱根伊豆国立公園だ。特別地域では土石の採取が規制される。拾うのは市街地寄りの河原で、軽石一つを手に取る程度に留める。露頭や園地、大涌谷周辺では拾わない。
早川の河原は、箱根湯本駅から歩いて行ける。安山岩の溶岩や軽石が転がる。電車だけで行ける神奈川の河原の中では、いちばん手軽な部類だ。石と温泉を一日で済ませられる。欲張りな大人向けの川だ。
箱根の火山岩——見分け方と採集のコツ
足元の火山岩は、おもに3つ。灰〜黒で、きめが細かく表面がなめらかなら安山岩。黒くて重く、細かい結晶が見えれば玄武岩。赤褐色〜黒で穴だらけなら、スコリア。そこに白〜灰色の軽石が混じる。迷ったら、水に落とす。浮けば軽石だ。河原でできる、いちばん安い鑑定だ。
神奈川の地名を名前に持つ鉱物は、一つしかない。湯河原沸石だ。箱根火山から来た凝灰岩のすき間に、あとからできた結晶だ。河原で探す石ではない。それでも、箱根の石は名前まで温泉地だと知っておくと、湯の見え方が少し変わる。
私は箱根では、午前に早川沿いを1〜2時間歩き、午後は温泉に入る。湯上がりに拾った軽石を水で洗うと、色が立つ。石を拾った日は、それくらいの楽しみがあっていい。アクセス:小田急線・箱根湯本駅から徒歩圏。新宿から電車で約1時間20分。料金:無料。
採集には2〜4時間を見ておくといい。それ以下だと目が慣れない。最初の1時間はほとんど拾えず、2時間目から急に見えはじめる——これは何年やっても変わらない。

生命の星・地球博物館(小田原)——神奈川の石採集の予習に最適
地球の46億年を、約1万点の標本で並べた博物館が小田原にある。神奈川県立生命の星・地球博物館だ。行く前の予習にも、拾ったあとの答え合わせにも使える。石の展示の厚さでは、県内でここに並ぶ館を私は知らない。
相模川流域のセラドン石や丹沢の変成岩など、拾う場所と同じ土地の標本が並ぶ。拾った石を持って、帰りに寄れる。展示と見比べれば、名前が分かる。河原で悩んだ時間が、ガラス越しにあっさり片づく。少し悔しいが、助かる。
組み合わせるなら「博物館(午前)→酒匂川(午後)」がいい。先に標本を見てから河原に立つと、「さっき見た石」が足元にあるかもしれない、という目で歩ける。子どもと行くなら、この順番がいちばん効く。アクセス:小田急線・風祭駅から徒歩3分。月曜と、12月から2月の火曜は休館。観覧料:20〜64歳520円・15〜19歳と学生300円・高校生と65歳以上100円・中学生以下無料。
神奈川近郊へ足を延ばす——日帰りで行ける隣県スポット
神奈川の河原に慣れたら、隣の県へ出る。山梨の山宮河川公園なら水晶。東京の多摩川と御岳渓谷も、神奈川から日帰りで行ける。関東全体の採集スポットは、関東の石拾いスポット12選にまとめた。
決まりと水——ダムの下で気をつけること
河原の石を趣味で少し持ち帰るくらいなら、許可はいらない。売るためにたくさん持ち出すとなると、話は別になる。決まりより怖いのは水だ。城山ダム・相模ダムは、上流の雨で放流が始まることがある。サイレンが鳴ったら、石は置いて高台へ。
季節と水量の確認
神奈川の川も、歩きやすいのは5〜10月だ。ただし雨の季節でもある。相模川は台風で一気に水が増える。相模川と中津川は、増水すると河原ごと沈む場所がある。山の川は、晴れていても上流の雨で急に増える。前の日と当日の天気だけは見てから出る。頭の上の青空は、川の機嫌とは関係がない。
必要な道具と服装
基本の道具は、軍手・バケツかビニール袋・ルーペ・着替え。白い皿か白いバケツがあると、色の違いが見やすい。セラドン石は黒い石を一つずつ濡らして確かめるので、水を入れる小さなバケツが役に立つ。冬の肌着は、私は登山用のウールにする。綿は汗を吸ったまま乾かず、それがそのまま冷えになる。道具を一から揃えるなら、石拾いの道具の選び方から。
持ち帰る石は、川の水で一度洗ってから袋に入れる。泥のまま入れると、石より先に鞄が汚れる。何個か同じ袋に入れるなら、新聞紙で包むか、石同士が当たらないよう仕切る。
クマ・マムシ・スズメバチ・マダニの備えは、石拾いの現場にいる危険生物で一種ずつ見ておく。丹沢の沢に入るなら、ヒルの話と一緒に出発前に読んでおく。沢で困るのは、たいてい石より生き物のほうだ。
神奈川での石拾いに関するよくある質問
Q. 神奈川でガーネットは拾える?
A. 県内の川で確かな場所を、私は知らない。知らない場所は書かない。
Q. 電車だけで日帰りできる?
A. できる。厚木は新宿から小田急で約50分、箱根湯本は約1時間20分。相模川の城山や中津川はバスが要る。車があると、選べる河原が一気に増える。
Q. セラドン石と翡翠は同じもの?
A. 違う。セラドン石は玄武岩や凝灰岩のすき間に入る柔らかい緑の鉱物で、爪で傷がつく。翡翠はずっと硬い、まったく別の鉱物だ。
石好き次郎から
採集歴20年。神奈川には、来るたびに何か一つ新しいものがある。セラドン石を初めて拾ったときの「この緑はどこから来るんだ」という疑問が、神奈川の川を歩く理由になった。石は、見つけるより、なぜそこにあるかを考えるほうが長く楽しめる。
その疑問を追ううちに、緑は丹沢の海底火山までさかのぼると知った。山の中身がうっすら緑だと知ってから、河原の緑の石を素通りできなくなった。地味な石ほど、来た道が長い。
セラドン石は派手な石ではない。乾けば、ただの地味な緑だ。濡らすと青緑が立つ。値札の付いた石を仕事で長く見てきたが、この石だけは値段で語る気にならない。
迷ったら、まず相模川の河原にしゃがむ。それで足りる。

公式確認先
ここに並べたのは、書くときに確かめた公式のページだ。出かける前に一度開けば足りる。
生命の星・地球博物館(小田原)——神奈川の石採集の予習に最適
相模川のアクセスと採集ポイント
酒匂川
- 小田原市|酒匂川スポーツ広場
- 夏の石拾い安全ガイド——夏に行くなら
石と地質の話の出典
- 日本地質学会:県の石(関東/神奈川県の湯河原沸石・丹沢層群のサンゴ化石群)
- 真鶴町:石材業(本小松石)
- 生命の星・地球博物館:セラドン石でストラップをつくろう(管玉と玉造工房)
- 相模原市立博物館:厚木市七沢の地質1
- 生命の星・地球博物館:基本情報(観覧料)
最終公式確認:2026年7月23日



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