石好き次郎– Author –
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石の値段
昇仙峡で水晶を買う前に知ること——山梨産と加工品の違い
昇仙峡で水晶を買う前に、一つだけ知っておいてほしいことがある。 山梨県甲府市の昇仙峡は「水晶の聖地」として知られ、峡谷沿いには宝石店・土産店が並ぶ。しかし並んでいる水晶の多くは「山梨産」ではない。ブラジル産・マダガスカル産・中国産の原石を... -
採集・体験
東伊豆・菖蒲沢海岸——石英とメノウと、運が良ければ自然金が拾える海岸
伊豆の石好きに「どこへ行けばいい?」と聞くと、だいたい同じ答えが返ってくる。 「菖蒲沢だけは外せない」——静岡県賀茂郡河津町にある菖蒲沢海岸(しょうぶざわかいがん)は、石英・メノウ・水晶が浜に溢れ、運が良ければ自然金(じねんきん)まで見つか... -
採集・体験
四万十川の石拾い——日本最後の清流で蛇紋石と出会う
四万十川の川原には、196kmを旅してきた石が積み重なっている。 「日本最後の清流」と呼ばれる高知県の四万十川は、源流の不入山(いらずやま)から太平洋まで延長196km。四国山地の複雑な地質を通ってきた石が、上流から下流まで色々な顔を見せる。砂岩・... -
石の値段
希少石の値段はなぜ上がる——鉱物インフレの仕組み
ある年、パパラチアサファイアの価格が急騰した。 ロータス(蓮の花)色と呼ばれるピンクオレンジのサファイア——主産地のスリランカで特定品質の石の産出量が減少した。供給が減り、需要はむしろ増えた。価格が上がると「希少石」としての評判がさらに広ま... -
石ニュース
モース硬度の実用ガイド——石が傷つくとき、傷つかないとき
宝石が傷つく瞬間は、たいてい「まさかこれで傷くの?」という組み合わせで起きる。 財布の中に入れたエメラルド。他の石と一緒に入れた水晶。石英砂が入ったポケットに突っ込んだオパール——硬度5.5〜6.5のオパールは砂粒(硬度7)で傷つく。一方ルビー(... -
採集・体験
石のある温泉旅——鉱物体験つきの宿・温泉地5選
石好きが旅先を選ぶとき、温泉と石が同時に楽しめる場所があると一泊の密度が変わる。 日本の温泉地の多くは火山地帯や地質学的に活発な場所に位置している。それはつまり、鉱物産地・採集スポット・地質観察地としても優れているということだ。「温泉で体... -
石の謎
鉱物の蛍光——ブラックライトで光る石と、なぜ光るのかの科学
暗闇の中で石が光る——初めて見たとき、石の概念が変わった。 ブラックライト(UV紫外線ランプ)を石に当てると、何の変哲もなく見えた白い石が突然青緑に輝く。灰色の石が赤く光る。黄色い石がオレンジに変わる——「蛍光」だ。すべての石が光るわけではない... -
採集・体験
多摩川で石を拾う——東京・神奈川 完全石拾いガイド
東京に住んでいると、石拾いができる場所が近くにないと思いがちだ。 しかし多摩川がある。東京・神奈川・山梨の3都県を流れるこの川は、石の宝庫の山梨県を源流に持つ。奥多摩の山々から流れ出た多様な岩石が、長い年月をかけて河原に積み重なっている。... -
採集・体験
日本でメノウが拾える海岸——全国産地地図と見つけ方ガイド
メノウは日本の海岸で最も見つかりやすい天然宝石だ。 石英の仲間で、細かい結晶が縞状に積み重なった構造を持つ。赤・白・灰・茶——波に磨かれてツルツルになったメノウは、海岸の礫の中に混じって打ち上がっている。縞模様と半透明の光沢は、一度目に焼き... -
日本の石
能登半島の石——珪藻土と地震が作った地質の旅
石好きが能登半島を訪れる理由は、珪藻土にある。 珪藻土(けいそうど)——微小なプランクトン「珪藻」の死骸が海底に積み重なり、1,400万〜500万年前に固まった地層だ。能登半島の珠洲市・七尾市には世界有数の珪藻土鉱床があり、その埋蔵量は東京ドーム約...
