石好き次郎– Author –
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採集・体験
1億2千万年前の石を割る。福井・勝山で化石発掘
日本で発見される恐竜化石の約80%が、福井県勝山市から出ている。なぜここだけに集中するのか——答えは石にある。勝山市北谷町に露出する「手取層群(てとりそうぐん)」と呼ばれる約1億2千万〜1億3千万年前の地層が、恐竜が生きていた時代の「川・湖の堆積物」をそのまま保存しているからだ。 -
石の物語
三陸海岸の石——拾えない黒い碁石と、岩盤から生えるトルマリン。600kmの地球の年表
三陸海岸に来て、石を拾えないことがある。岩手県大船渡市の碁石浜は、黒い玉砂利が浜に敷き詰められた海岸だ。その黒い石は国の名勝及び天然記念物に指定されており、持ち帰ることが禁止されている。「この石はここでしか見られない」——そういう石がある。 -
石の物語
玉造川のメノウ——島根・玉造温泉は日本の勾玉文化が生まれた「石の聖地」だった
「玉造」という地名が石の話だと気づいたのは、温泉街を歩いたときだった。島根県松江市玉湯町の玉造温泉——この地名の由来は、近くの花仙山(かせんざん)で良質の青瑪瑙(青メノウ)が採れたことにある。 -
採集・体験
波打ち際にメノウを探して。日本の海岸と見つけ方
メノウは日本の海岸で最も見つかりやすい天然宝石だ。石英の仲間で、細かい結晶が縞状に積み重なった構造を持つ。赤・白・灰・茶——波に磨かれてツルツルになったメノウは、海岸の礫の中に混じって打ち上がる。縞模様と半透明の光沢は、一度目に焼き付けると忘れない。 -
石の値段
希少石の値段はなぜ上がる——鉱物インフレの仕組み
ある年、パパラチアサファイアの価格が急騰した。ロータス(蓮の花)色と呼ばれるピンクオレンジのサファイア——主産地のスリランカで特定品質の石の産出量が減少した。供給が減り、需要はむし -
石の謎
鉱物の蛍光——ブラックライトで光る石と、なぜ光るのかの科学
暗闇の中で石が光る——初めて見たとき、石の概念が変わった。ブラックライト(UV紫外線ランプ)を石に当てると、何の変哲もなく見えた白い石が突然青緑に輝く。灰色の石が赤く光る。黄色い石がオレンジに変わる——「蛍光」だ。すべての石が光るわけではない。 -
採集・体験
四万十川で石を拾う——日本屈指の清流に沈む蛇紋岩と赤いチャート
四万十川の川原には、196kmを旅してきた石が積み重なる。「日本最後の清流」と呼ばれる高知県の四万十川は、源流の不入山(いらずやま)から太平洋まで延長196km。四国山地の複雑な地質を通ってきた石が、上流から下流まで色々な顔を見せる。 -
日本の石
能登半島の地質を歩く——珪藻土・奇岩・2024年地震後の変化
石好きが能登半島を訪れる理由は、珪藻土にある。珪藻土(けいそうど)——微小なプランクトン「珪藻」の死骸が海底に積み重なり、1,400万〜500万年前に固まった地層だ。能登半島の珠洲市・七尾市には世界有数の珪藻土鉱床があり、その埋蔵量は東京ドーム約600杯分とも推定される。 -
採集・体験
伊豆の火山が残した石。菖蒲沢海岸で石英とメノウ探し
伊豆の石好きに「どこへ行けばいい?」と聞くと、だいたい同じ答えが返ってくる。「菖蒲沢だけは外せない」——静岡県賀茂郡河津町にある菖蒲沢海岸(しょうぶざわかいがん)は、石英・メノウ・水晶が浜に溢れる海岸だ。 -
採集・体験
多摩川の足元は小さな鉱物図鑑。東京の川原で石を探す
東京に住んでいると、石拾いができる場所が近くにないと思いがちだ。しかし多摩川がある。東京・神奈川・山梨の3都県を流れるこの川は、石の宝庫の山梨県を源流に持つ。奥多摩の山々から流れ出た多様な岩石が、長い年月をかけて河原に積み重なる。
