石好き次郎– Author –
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都道府県の石
世界の金箔99%は金沢で作られている——加賀百万石が生んだ、石を叩き続ける職人の技
「金沢」という地名は、砂金の伝説から生まれた——兼六園のそばの湧水地「金城霊沢(きんじょうれいたく)」で、芋掘藤五郎が芋を洗ったところ砂金が出たという伝説から「金洗いの沢」となり、「金沢」という地名になった。 「砂金の伝説の土地」が、日本の... -
都道府県の石
1億2000万年前の恐竜の骨が今も掘り出される——福井・勝山と東尋坊の六角形の謎
「日本では恐竜化石は出ない」——長い間そう信じられていた。 1982年、福井県勝山市北谷町の崖でワニの全身骨格化石が発見された。これをきっかけに1989年から本格的な恐竜化石発掘調査が始まり、以来、日本の恐竜化石の約8割が福井県から産出している。日... -
都道府県の石
武田信玄の軍資金は甲州の山から出ていた——水晶と金山、山梨が宝石の首都になるまで
400年前、甲州の山師が水晶の原石を発見し、職人が磨いた——それが甲府が日本の宝石加工の首都になるまでの400年の歴史だ。 山梨県・金峰山(きんぷさん)周辺で水晶が発見されたのは約1000年前とされる。当初は原石のまま置物として珍重されていたが、天保... -
都道府県の石
石垣で徳川軍を2度退けた城がある——真田氏と上田城、長野の石が動かした歴史
「フォッサマグナ」——ラテン語で「大きな溝」。日本列島を東北日本と西南日本に二分する深さ6,000m以上の地溝帯が、長野県を縦断している。 明治時代に来日したドイツの地質学者ハインリヒ・エドムント・ナウマン博士が発見・命名したこの大構造は、日本の... -
都道府県の石
伊豆半島はフィリピン海から来た——100万年かけて本州に衝突した「よそ者の石」の話
伊豆半島は、もともと静岡にあったのではない。 約2000万年前、現在の伊豆半島の場所には何もなかった——伊豆は「現在の硫黄島付近の緯度」にある海底火山群だった。フィリピン海プレートの上で活動する海底火山が少しずつ成長し、プレートとともに年間4〜5... -
都道府県の石
「瀬戸物」の原料は石だった——愛知の陶石と名古屋城の石垣、石が作った文化と権力
陶器と宝石は遠く見えるが、原料は同じ石だ。長石・珪石・カオリン——三つの石が混ざって高温で焼かれると白い磁器になる。陶器の原料は粘土(土)だが、磁器の原料は「陶石(石)」——磁器は「石を焼いた器」なのだ。 「せともの」——日本人が日常的に使うこ... -
都道府県の石
信長が「天下布武」を刻んだ城の石垣——岐阜城と飛騨の変成岩、石が語る戦国の野望
岐阜県北部の地下には、日本列島で最も古い岩石が眠っている。 「飛騨変成岩(飛騨片麻岩)」——岐阜県北部・飛騨地方から富山県南部にかけて広がる変成岩類は、3億〜4億5千万年前(古生代)に形成されたとされる。さらに岐阜県七宗町(ひちそうちょう)の... -
都道府県の石
御木本幸吉が変えた世界と、伊賀忍者が使った石——三重の石が育てた真珠と諜報の文化
世界の養殖真珠産業を生んだ御木本幸吉の故郷。伊勢神宮の御白石が奉納される聖地。伊勢志摩は「石と貝の王国」だ。 1893年(明治26年)7月11日、三重県鳥羽市・相島(おじま)の海で御木本幸吉が実験中のアコヤ貝を開けると——半円の真珠が5個、貝殻の内側... -
都道府県の石
琵琶湖が400万年守った石——信長の転用石から近江商人の流通まで、滋賀の石の物語
日本最大の湖・琵琶湖は約400万年前に誕生した——日本で最も古い湖の一つだ。湖底には300mの厚さの堆積物が積み重なり、その地層は「地球の日記帳」として研究者に読み解かれ続けている。 一般的な湖の寿命は1万年以内——土砂が堆積して埋まってしまうからだ... -
都道府県の石
秀吉が消した城の石が京都中に散らばっている——聚楽第・伏見城と千年の都の石の謎
どこから見ても、必ず1個は見えない——龍安寺の石庭の謎が数百年間、人を引き付けてきた。 幅25m・奥行10mの白砂の庭に、大小15個の石が置かれている。どの角度から眺めても、必ず1個の石が他の石に隠れて見えない——最大14個しか確認できない。作庭者不明・...
