河原が暑すぎる。夏の石拾いで熱中症を防ぐ暑さ指数・水分・休み方

夏の河原(イメージ)

夏の河原で熱中症を防ぐには、出かける前に暑さ指数(WBGT)を見て、行くか・いつやめるかを先に決めておく。河原も海岸も日陰が少なく、体に熱がこもりやすい。

やっかいなのは、石を探していると暑さに気づきにくいことだ。下を向いていると、時間の感覚が飛ぶ。「あと一個」で三十分が過ぎる。

数字と手当の手順は、環境省と厚生労働省のものに沿って書く。ここは私の工夫より、決まった手順のほうが強い。

目次

気温だけで決めない。出発前に暑さ指数(WBGT)を見る

暑さ指数(WBGT)は、熱中症を防ぐために作られた指標だ。単位は気温と同じ「℃」でも、中身は別物。計算に入るのは、湿度、日差しと照り返し、気温の三つだ。どれも、体の熱の出入りに大きく効く。

だから、気温がそれほど高く見えなくても、湿度が高く照り返しの強い河原では暑さ指数が上がる。環境省の資料では、暑さ指数が28を超えると、熱中症で運ばれる人が急に増える。

暑さ指数の実況値と予測値は、環境省の熱中症予防情報サイトで、全国の地点のぶんが無料で見られる。出発前にその日の予測を見て、下の表と照らす。表はもともと運動のための指針で、石拾い用ではない。目安としては、それで十分だ。

暑さ指数ごとの判断の目安

暑さ指数(WBGT)区分屋外で体を動かすときの目安
31以上危険運動は原則中止。特に子どもは中止。石拾いも見送る判断を
28以上31未満厳重警戒激しい運動は中止。10〜20分おきに休憩し、水分・塩分を補給。暑さに弱い人は軽減か中止
25以上28未満警戒積極的に休憩をとり、適宜、水分・塩分を補給。激しい運動では30分おきくらいに休憩
21以上25未満注意運動の合間に積極的に水分・塩分を補給する
21未満ほぼ安全危険は小さいが、適宜、水分・塩分を補給する

この区分は、日本スポーツ協会の「熱中症予防運動指針」を環境省が公開しているものだ。石拾いは激しい運動ではないが、日陰の少ない河原で長く歩き、しゃがみ、また歩く。真夏は「厳重警戒」以上の日が少なくない。31以上の「危険」が出た日は、その一個を探しに行かない。

石好き次郎
決め方は単純でいい。28を超えそうなら午前で切り上げる。31なら行かない。数字で先に決めておけば、河原で自分と交渉しなくて済む。

河原・海岸で休むタイミング

のどが渇く前から、こまめに水分と塩分をとる。渇いたと感じたときには、もう一歩遅れている。

着いたら最初に、逃げ込める涼しい場所を決めておく。風の通る日陰か、冷房の効いた施設。炎天下に停めた車は、冷房を入れるまではただの釜だ。暑いと感じたら、石を置いて移る。「あと一個」を口にした日は、たいてい撤退が遅れている。

子どもや、暑さに慣れていない人と一緒なら、休憩と水分は大人が先に声をかける。本人の「平気」は、だいたい当てにならない。

熱中症が疑われる症状

次のような症状が出たら、熱中症を疑う。めまい、立ちくらみ、大量の汗、汗のかき方がおかしい(汗が止まらない・汗が出ない)、筋肉痛やこむら返り(筋肉の硬直)、生あくび、頭痛、吐き気、倦怠感、高い体温。

進むと、呼びかけへの反応が鈍る、まっすぐ歩けない、意識がはっきりしない、けいれん、といった重い症状が出る。ここまで来たら、自己判断で様子を見ない。

熱中症が疑われたら

やることの順番はいつも同じだ。まず涼しい場所へ移し、体を冷やす。そのうえで、本人の様子で二つに分かれる。

自分で動けて、水が飲めるとき

日陰か、できれば冷房の効いた室内へ移す。衣服をゆるめて、体の熱を逃がす。氷のうや冷たいペットボトルがあれば、首の両脇・わきの下・太ももの付け根を集中的に冷やす。ここには太い血管が通っていて、効率よく体温を下げられる。

そのうえで、水分と塩分を補給する。ただし、吐き気があるときや、うまく飲み込めないときは無理に飲ませない。休んでも症状がよくならないなら、医療機関を受診する。

反応がおかしい・水が飲めないとき

自力で水が飲めない、呼びかけへの反応が鈍い、意識がない——このときは、すぐに救急車(119番)を呼ぶ。迷わない。誰かがそばで見守り、救急車を待つ間も、涼しい場所で体を冷やし続ける。

夏の河原は、暑さだけを見ない

夏は暑さと同時に、天気が急に変わる。自分の頭上が晴れていても、上流で雨が降れば川は増水する。出発前の天気と水位の見方は晴れていても川は増水するにまとめた。山あいや沢では、クマ・マムシ・ハチといった石拾いの現場にいる危険生物もいる。

暑さに弱い人や小さい子どもと行くなら、日陰のある場所、短時間で切り上げられる場所を選ぶ。条件から石探しを選ぶページと、その日の暑さ指数を突き合わせて行き先を決める。

石好き次郎
私は夏は、必ず帽子をかぶる。石を入れる袋より先に、水と塩分と帽子を持つ。数を狙うより、涼しいうちに歩いて、暑くなったら帰る。

公式確認先

元になるのは、環境省の熱中症予防情報サイトと、厚生労働省の熱中症のページだ。数字が改まったら、向こうが正しい。

石好き次郎から

九州で、熱中症になりかけたことがある。石を探す日は下を向く時間が長く、空も汗も時間も意識から抜けやすい。夏に暑さ指数を先に見るのは、あの一歩手前で止まるためだ。

石は、次の休みにもある。逃げない。体がおかしい日は、その一個を探さずに帰る。無事に帰ってきてから、持ち帰った石をゆっくり眺めればいい。

石好き次郎
拾えなかった日があってもいい。無事に帰れた日は、それだけで悪い日ではない。涼しくなってから、また河原に行けばいいだけだ。
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無事に帰ってきたら、その日の石を洗って、乾かして、正体を調べる時間が待つ。洗うところからの手順は、拾った石を調べる方法で追える。
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この記事を書いた人

石好き次郎
石を拾って20年、仕入れて売る仕事もしてきた。実際に見て、触って、確かめたことだけを書く。

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