群馬県神流町の神流町恐竜センターでは、化石発掘の体験ができる。ただし今のところ稼働しているのは「化石さがし体験」というセンター横の体験だけだ。「恐竜の足跡」付近にあるもう1つの発掘体験地は、2024年4月以降ずっと休止したままだ。
神流町は、日本で初めて恐竜の足跡化石が見つかった町だ。その足元の地層で、今も化石を探せる。この記事では、現在動いている「化石さがし体験」を中心に、休止中の体験地の状況、無料で見られる「恐竜の足跡」そのものの話まで、公式サイトで確認できる範囲で書く。2種類あると案内している情報も見かけるが、2026年7月時点で予約できる体験は1つだけだ。
| 場所 | 群馬県多野郡神流町大字神ヶ原51-2(恐竜センター) |
|---|---|
| 駐車場 | 恐竜センター駐車場 |
| トイレ | 恐竜センター施設内にあり |
| 採集可否 | 化石さがし体験として可能。持ち帰りは手のひらサイズ1つまで(公式案内) |
| 子ども向け | ○ 3歳以上、未就学・小学生は保護者同伴 |
| 最終確認日 | 2026年7月 |
詳しい情報は記事末尾のスポット情報まとめにまとめてある。
化石さがし体験——今、参加できる体験はこれだけ
恐竜センターのすぐ横の敷地で行う、ハンマーやスコップを使った化石発掘体験だ。瀬林層の岩を割って、貝化石や植物化石を探す。あらかじめ化石を仕込んだ体験ではなく、本物の地層を割る点は変わらない。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 場所 | 恐竜センター横(指導員が案内) |
| 受付 | 恐竜センター総合案内の当日窓口、またはWEB予約 |
| 料金 | 500円/人(付き添いは無料) |
| 時間 | 1回30〜45分程度。10時・11時・13時・14時・15時のいずれか(回数は日により変動) |
| 定員 | 各回、事前予約約25名+当日窓口の若干名(回により変動) |
| 開催 | 不定期。3月・GW・7〜8月・10〜11月など、年に数回まとまった日程で開催される |
1組1日1回までという参加制限がある。電話での予約は受け付けておらず、事前予約はWEBのみだ。当日窓口受付も各回5名までは用意されているが、確実に参加したいなら事前のWEB予約が前提になる。
WEB予約の受付開始と同時に埋まることもある。10・11月開催分は9月19日午前9時から予約開始という案内がされた回もあった。日程が決まったら、予約開始日時を公式サイトで確認し、開始時刻に合わせて予約するのが確実だ。

「恐竜の足跡」付近の発掘体験地は、今は休止中
恐竜センターの公式サイトには、もう1つの発掘体験の案内ページが今も残る。「恐竜の足跡」付近、川沿いにある発掘体験地で、以前は4月下旬から11月末の主に土日祝に開催され、WEB予約制・500円・約40分という体験だった。
ただし同じページに「令和6年4月以降の開催は、場内整備中のため未定」という案内がある。2026年7月時点まで再開の告知は確認できていない。このページは「今も予約できる案内」ではなく、休止を知らせるために残されたものだと見た方がいい。
つまり「恐竜の足跡付近で発掘体験ができる」という情報を見かけたら、それは休止前の古い情報の可能性が高い。今から予約するなら、上のセクションで書いた「化石さがし体験」の方だ。
「恐竜の足跡」そのものは、今も無料で見られる
発掘体験の名前の由来である「恐竜の足跡」は、発掘体験地とは別の場所にある崖のことだ。国道299号沿い、通称「さざなみ岩」、正式には「瀬林の漣痕(せばやしのれんこん)」と呼ばれる、群馬県指定天然記念物の岩壁だ。高さ15メートル、幅25メートルある。
崖の表面には、魚の鱗のように並んだ細かいくぼみが広がる。約1億2千万年前、この一帯が海に面していた頃の砂浜に波が残した跡が、そのまま固まって化石になったものだ。1953年の道路工事で崖が姿を現し、1985年の調査で、表面のくぼみの一部が恐竜の足跡だと判明した。大小あわせて50ほどの足跡が確認されている。
国道沿いから見学は自由にできる。駐車場と自動音声の解説が整備されており、恐竜センターから車ですぐの距離だ。ただしここは天然記念物なので、岩を叩くことや破片の持ち帰りはできない。発掘体験と混同しないよう注意したい——見るだけの場所と、掘れる場所は別だ。

恐竜センター本体——発掘の前後に見ておきたい展示
化石さがし体験は屋外の敷地で行うが、そのすぐ隣に恐竜センターの本館・別館がある。本館には恐竜のロボットが動くライブシアターと、神流町周辺の地質解説展示がある。別館1階には神流町産の恐竜・サメ・アンモナイトの化石、2階にはモンゴルから来た恐竜化石が約20体、3階には羽毛恐竜や始祖鳥の標本が並ぶ。
開館時間・入館料
開館は9:00〜16:30(入館は16:00まで)、休館日は月曜(祝日の場合は翌日)。12月から3月末までは木曜も休みになる。入館料は発掘体験とは別料金で、金額は改定されることがあるため公式サイトで確認するのが確実だ。
発掘体験の前に展示を見ておくと、瀬林層からどんな化石が出るのかを知った上で、実際に岩を割ることになる。逆に体験を先にしてから展示を見ると、自分が割った岩と同じ地層からこの標本たちが出たのだと実感できる。順番はどちらでもいいが、両方セットで回るのがおすすめだ。
山中地溝帯——埼玉から長野まで続く白亜紀の帯
瀬林の漣痕がある地層「瀬林層」は、山中地溝帯(さんちゅうちこうたい)という細長い凹地の中にある。埼玉県小鹿野町から志賀坂峠を越えて神流町・上野村を通り、十石峠を越えて長野県佐久穂町まで、全長40キロほど、幅は2〜4キロ続く。
神流町だけでなく、この帯の各地で貝化石や植物化石、恐竜の骨が見つかっている。瀬林層と同じ白亜紀前期の地層が、県境をまたいで一続きになっているからだ。神流町で見た地層の色や堆積の様子を覚えておくと、埼玉県側の川原でも同じ地層に出会える。
神流川そのものでも、化石とは別に石を拾える。三波川変成帯にも近く、チャートや変成岩の転石が多いのが特徴だ。発掘体験の待ち時間や翌日に、川原へ足を延ばす計画も立てやすい。
群馬側の川で石を拾う話は群馬の川原で宝探しに、埼玉側は埼玉の川原で美しい石を探すにまとめた。地質帯をたどるという視点で地図を見直すと、行ったことのある採集地と、まだ行っていない採集地が1本の線でつながる。
よくある質問
Q. 「恐竜の足跡付近」の発掘体験は、いつか再開しますか?
休止の理由は場内整備で、公式サイトに再開時期の告知はない。予定を立てるなら、現在稼働している「化石さがし体験」を前提にした方がいい。
Q. 化石さがし体験はいつ開催されますか?
年間を通じて決まった曜日があるわけではなく、3月・GW・夏休み(7〜8月)・10〜11月といった時期にまとまった日程が組まれ、そのつど公式サイトで告知される。旅行の計画を先に決めるより、開催告知を見てから日程を組む方が確実だ。
Q. 子どもだけで参加できますか?
未就学児・小学生は大人の付き添いが必要。付き添いは無料で参加できる。
Q. 必ず化石は見つかりますか?
保証はない。自然の地層を相手にする体験のため、見つからない場合もあると公式に案内されている。
Q. 見つけた化石は持ち帰れますか?
持ち帰り可能。ただし学術的に貴重な化石だった場合は、その場でセンターが確認することがある。大きな岩塊は次の参加者のために持ち帰らないよう案内されている。
石好き次郎から
体験施設の多くは、あらかじめ仕込んだ石や化石を探す仕組みだ。化石さがし体験は違う。瀬林層の本物の岩を割って、中から化石を探す。見つかるかどうかは自然次第だ。500円という値段は、確実性への対価ではなく、本物の地層に触れる権利の値段だと思えばいい。

他の化石体験施設は子供の目が輝く。石・鉱物を探せる体験施設10選にもまとめた。神流町のように、町の看板が「日本初の恐竜の足跡」という場所は、そう多くない。

他の化石発掘スポットは化石発掘体験スポット全国ガイドにもまとめている。本物の地層を割る体験は、施設によっては用意していない。
スポット情報まとめ
| 場所 | 群馬県多野郡神流町大字神ヶ原51-2(恐竜センター) |
|---|---|
| 体験 | 化石さがし体験(センター横、不定期開催) |
| 休止中 | 「恐竜の足跡」付近の発掘体験地(2024年4月以降、場内整備中のため未定) |
| 難易度 | 初心者向け(施設体験)。ただし見つかる保証はない |
| 駐車場 | 恐竜センター駐車場 |
| トイレ | 恐竜センター施設内にあり |
| 子ども向け | ○ 3歳以上、未就学・小学生は保護者同伴 |
| 料金 | 500円/人(付き添い無料) |
| 採集可否 | 化石さがし体験として可能。持ち帰りは手のひらサイズ1つまで(公式案内) |
| Googleマップ | 地図・経路を開く |
| 最終確認日 | 2026年7月 |
公式確認先
設備・アクセス・規制など変わる可能性がある情報は、次の公式ページで確認している。訪問前に最新情報を確認するのが確実だ。
最終公式確認:2026年7月30日

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