日本の石– category –
糸魚川・佐渡・甲府・海女・砂金
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薩摩切子は15年で消えた——江戸時代の日本が生んだ「幻の宝石ガラス」の誕生と壊滅
1863年9月、薩英戦争で鹿児島は灰燼に帰した。薩摩藩が誇る集成館(近代的な工場群)が英国艦隊の砲撃で壊滅し、その一角にあったガラス工場も失われた。そこで生み出されていた「薩摩切子」——透明ガラスに色ガラスをかぶせ、カットによって美しいグラデー... -
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日本刀の玉鋼——砂鉄から生まれる金属の宝石
砂鉄(さてつ)を1,200℃以上で加熱し、炭素と融合させた「玉鋼(たまはがね)」から日本刀が生まれる。石好きとして玉鋼の製造工程を見ると、「砂鉄という鉱物が、精錬という化学反応を経て、世界最高の刃物になる」という壮大な変容の過程が見える。砂鉄... -
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能登半島の石——珪藻土と地震が作った地質の旅
石好きが能登半島を訪れる理由は、珪藻土にある。 珪藻土(けいそうど)——微小なプランクトン「珪藻」の死骸が海底に積み重なり、1,400万〜500万年前に固まった地層だ。能登半島の珠洲市・七尾市には世界有数の珪藻土鉱床があり、その埋蔵量は東京ドーム約... -
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8,500万年前の虫が手の中に入る——日本で琥珀が拾える場所
1993年の映画「ジュラシック・パーク」で、琥珀の中の蚊から恐竜のDNAを取り出して恐竜を復活させる——その設定が世界中の人の心を掴んだのは、「虫入り琥珀」という存在がリアルに実在するからだ。 樹脂に閉じ込められた蚊の化石。触角まで完全に残った8,5... -
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1億2,000万年前の海底が今の山の中にある——日本で化石が拾える場所
ハンマーを振り下ろした。 岩がパキッと割れた。その断面に——コイル状に巻いた石の模様が現れた。アンモナイトだ。8,900万年前の生き物が、今この瞬間、自分の手によって8,900万年ぶりに地表に出てきた。 「化石はたくさん出てきます。何も掘れないってこ... -
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2020年7月2日午前2時32分、千葉県に宇宙から石が落ちてきた
2020年7月2日午前2時32分。千葉県習志野市のマンションの2階に住んでいた人が、「ガーン」という衝撃音で目を覚ました。 朝になって玄関のドアを開けると——廊下に黒い石が落ちていた。廊下の手すりに衝突した傷がついていた。4日後に管理人と中庭を探すと2... -
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世界で2か所しかない——日本で翡翠が拾える場所
主婦が散歩中に緑色の石を拾った。綺麗だと思っただけだった。後日、知人に勧められて鑑定に出した。結果——翡翠・氷種・グリーン。査定額は280万円だった。 翡翠(ジェダイト)の産地は世界に2か所しかない。ミャンマーと、日本・糸魚川だ。宝石市場の翡翠... -
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墓石に使える原石は1%だけ——世界一高価な花崗岩「庵治石」が香川の山から来る理由
墓石になる前に、石は山の中にある。庵治石(あじいし)は採掘した原石のうち、墓石に使えるのは1%だけだ。残り99%は規格外として捨てられる。その厳しい選別が、庵治石を「世界一高価な花崗岩」にする。 価格は国産花崗岩の10〜30倍。最高級品は1㎡あたり... -
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日本の川で拾った石は売れるのか——お金になる石・ならない石の正直ガイド
売れる石はある。ただし売れる石は全体の1%以下だ。99%の川の石は市場価値ほぼゼロ——「売れる石の見極め」こそが採集者が最初に身につけるべきスキルだ。 メルカリの鉱物カテゴリで1日に数十件の取引が成立している。川で拾った水晶・めのう・翡翠・砂金が... -
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メルカリで石を売ったら1日で3万円になった——採集した鉱物を換金する方法と出品のコツ
彼女は山梨でルチル水晶を採集した。金色の針が内部に走る、5cmほどの透明な結晶だ。同じものが10個あった。「売れるわけない」と思いながら、試しに メルカリに8,000円で出品した。翌朝、目が覚めたら売れていた。コメントが20件ついていた。「次回出品し...
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